年度別過去問分析

令和1年令和1年令和1年平成30年平成30年平成30年平成29年平成29年平成29年
問題 NoA問題B問題C問題A問題B問題C問題A問題B問題C問題
1Q1QQQQQQQQ
2Q2QQQQQQQQ
3Q3QQQQQQQQ24
4Q4Q19QQQ21QQQQ
5Q5QQQQQQQQ
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8Q8QQQQQQQQ
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18Q18QQQ19QQQ19QQ
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出題傾向
過去3年間の過去問の出題傾向を分析すると共通点が多く見られる。すなわち、過去3年間の問題テーマを抽出して整理すると、問題テーマは上表に示すQ1~Q24に絞られている。したがって、これらの問題テーマを中心に勉強することで、効率よく合格レベルに近づくことができるものと思われる。
問題テーマの概要
 Q1    自転車-分類、用語、諸元に関する出題
 Q2    一般用自転車のスポークテンションに関する出題
 Q3    自転車ネジの使用部品を問う問題
 Q4    ギア比距離(GD)に関する問題
 Q5    リフレックスリフレクタに関する問題
 Q6    自転車の構造、機能、性能等に関する問題
 Q7    熱処理されている部品に関する問題
 Q8    組み立て後の安全性
 Q9    タイヤ・リム・バルブ
 Q10    クイックレリーズに関する問題
 Q11    SG、BAA、JISマーク等について問う問題
 Q12    工具に関する知識を問う問題
 Q13    修理・調整手順に関する問題
 Q14    多段フリー付き後車輪についての問題
 Q15    自転車メンテナンス全般についての問題
 Q16    スパナのトルクの計算を行わせる問題
 Q17    取説・お客様に促す注意事項に関する問題
 Q18    トップノーマル式Rディレーラー調整方法に関する問題
 Q19    「自転車分類、用語、諸元」に関する問題
 Q20    キャリアに関する表示についての問題
 Q21    自転車の構造・機能・性能全般についての問題
 Q22    Fディレーラー調整方法
 Q23    カップ&コーン式ハブのメンテナンス
 Q24    左クランク取り外し手順

Q1.自転車-分類、用語、諸元に関する出題

誤った用語の定義を選択させる問題。問題に採用された用語については、JIS規格に記載された正しい定義を確認しておくことをお勧めします。
令和1年
A問題:ホイールベース、タイヤの外径、チェーンライン、ペダル接地角、サドル最大高さ
B問題:チェーンライン、フロントセンタ、ハンガ地上高、ハブ振り分け中心、6本取り車輪
C問題:トレール、突出し長さ、フレームサイズ、ペダル接地角、クランク長さ
平成30年
A問題:6本取り車輪、クランク長さ、ブレーキレバーの開き、前チェーンライン寸法、フレームサイズ
B問題:タイヤの外径、トウクリアランス、サドル最大高さ、フロントセンタ、8本取り車輪
C問題:タイヤの総幅、ペダル接地角、ハブオフセット、あや取り、ホイールベース
平成29年
A問題:突出し長さ、クランク長さ、シート角、トウクリアランス、ハブ振り分け中心
B問題:サドル最大高さ、フォークオフセット、ブレーキレバーの開き、あや取り、タイヤの総幅
C問題:フォークオフセット、ペダル接地角、:突出し長さ、チェーンライン、、ハブ振り分け中心

Q2.一般用自転車のスポークテンションに関する出題

JIS規格(JIS D9301)に定義されたスポークの張力について問う問題です。数値も含め正確に暗記することが必要です。
「平均スポーク張力を規定。車輪の径の呼び22を超えるものでは平均400N以上,車輪の径の呼び22以下のものでは平均300N以上。張力が150N以下のスポークがあってはならない。オフセット組の車輪は,フリーホイール側のスポーク張力平均400N以上,反対側平均300N以上。
 Q3    自転車ネジの使用部品を問う問題

Q3.自転車ネジ・左ねじを使用した部品を問う問題

問題文と解答に基づいて自転車ネジを使用する部品を記載しておきます。
自転車ネジを使用する部品
左ハンガわん
右ハンガわん(左ネジ)
左クランク(左ねじ)
右クランク
左ハンガラグ
右ハンガラグ(左ねじ)
左ペダル軸(左ねじ)
右ペダル軸
上玉押し(調整形)
ヘッドの中ナット
ヘッド止めナット
ホークステム
ハンガリング
ケース止めリング(左わん用)
ケース止めリング(右わん用)(左ねじ)
後ハブ
バンドブレーキドラム
小ギア
フリーホイール中子ねじ(左ねじ)
スポーク
フリーホイール 

左ネジを使用した部品
左クランク
右ハンガわん
右ハンガラグ
左ペダル軸
フリーホイール中子ねじ
ケース止めリング(右わん用)
ハンガリング(左わん用)

自転車ネジを使用しない部品 (問題文に掲載されていたもの)
ステムのクランクボルト
クランク軸ナット
クランク軸
菊座ボルト
引き上げ棒
シートピン
ステムのクランプボルト
キャリパブレーキ貫通ボルト
カンチブレーキ取り付けネジ

Q4.ギア比距離(GD)に関する問題

ギヤ比距離(GD)
ギヤクランクを1回転させることによって自転車が進む距離。車輪の外周長にギヤ比を乗じた数値で表す。
実際の問題は、車輪の外周調とギヤクランク及び小ギアの丁数に基づいて、クランク1回転で自転車が進む距離を求めさせるものです。算数的な問題ですので、落ち着いて計算しましょう。

Q5.リフレックスリフレクタに関する問題

実際の問題は、リフレックスリフレクタタ(自転車の各部に取り付けて使用する再帰反射器(フロント,リヤ,サイド及びペダルリフレクタ)の総称。 )に関する複数の説明文の中から誤りのある(若しくは正解の)選択肢を指摘させる問題です。
リフレックスリフレクについてはJIS D 9301に規定がありますので、以下の規定を覚えてください。
なお、「反射器材」について、道交法施行規則には
 第九条の四 法第六十三条の九第二項の内閣府令で定める基準は、次に掲げるとおりとする。
 一 自転車に備え付けられた場合において、夜間、後方百メートルの距離から道路運送車両の保安基準第三十二条第一項の基準に適合する前照灯で照射したときに、その反射光を照射位置から容易に確認できるものであること。
 二 反射光の色は、(とう)色又は赤色であること。 
との規定がありますので、色に関する問題が出題された場合には道交法の規定を優先して解答されたほうが良いと思われます。

JIS D 9301・・2019に以下のように改正されたので注意してください。
自転車には,フロントリフレクタ,リヤリフレクタ,ペダルリフレクタ及びサイドリフレクタを備えな ければならない。リフレックスリフレクタの性能は,JIS D 9452による。また,リフレックスリフレクタ の装備及び取付けは,次による。
 a) フロントリフレクタ
 1) フロントリフレクタの反射光の色は,白としなければならない。
 2) フロントリフレクタの取付位置は,前車輪ハブ軸より上方で,前方からレンズの全面が確認できな ければならない。
 3) フロントリフレクタの代わりに,夜間前方100 mの距離から自動車のヘッドライトなどの光に反射 して容易に存在を確認できる反射体などを装着してもよい。
 b) リヤリフレクタ
 1) リヤリフレクタの反射光の色は,としなければならない。(道交法上はとう色又は赤色)となっています。
 2) リヤリフレクタは,レンズ最上部が後車輪ハブ軸よりも上方で,かつ,サドル座面中央部から75 mm 以上下方の位置になければならない。ただし,乗員の衣服,積載物などで隠されるおそれがない場合には,この規定は適用しない。
 3) リヤリフレクタの光軸又は主光軸は,自転車の進行方向に対し平行で,上下左右に5°以上の傾きがあってはならない。
 なお,サスペンション機構をもつ自転車は,その自転車の適応乗員体重相当を負荷した状態で測定する。
 4) リヤリフレクタに対し,使用時と同じ条件で最も影響があると思われる方向に90 N(どろよけに取り付けたものは50 N)の力を30秒間加えたとき,反射面の向きの変化は15°未満,力を除去した
 後の反射面の向きの変化は5°未満でなければならない。また,各部に破損その他の著しい欠点があってはならない。
 c) ペダルリフレクタ
 1) ペダルリフレクタの反射光の色は,黄としなければならない。
 2) ペダルリフレクタは,ペダルの前面及び後面になければならない。
 3) ペダルリフレクタのレンズ面は,ペダル体又はリフレクタケースの端面から十分にくぼんでいなければならない。
 d) サイドリフレクタ 自転車には,両側面から反射光を確認できる2個のサイドリフレクタを,次によって取り付ける。
 1) サイドリフレクタの反射部は,単色で,反射光の色は,白又は黄としなければならない。
 2) サイドリフレクタは,自転車の前半部及び後半部に各1個以上取り付けなければならない。
 3) サイドリフレクタは,自転車の側面又は車輪に装着しなければならない。再帰反射環を除いて,そのうち1個以上は車輪のスポークに取り付けなければならない。
 4) 再帰反射環を装備する場合には,取扱説明書にタイヤは消耗品のため交換する場合の注意事項を記載しなければならない。

Q6.自転車の構造、機能、性能等に関する問題

自転車の性能等に関する説明について誤りのある選択肢を選ばせる問題が出題されています。令和1年の問題では、ブレーキに関する説明の正誤を求めています。
参考までJIS D 9301の規定を抜粋して掲載します。
ブレーキシステム 自転車は,前車輪及び後車輪それぞれを制動する別系統のブレーキを装備しなければならない。
 これらのブレーキシステムは干渉されることなく独立して作動し,5.2.5の制動性能の規定を満たさなければならない。
手動ブレーキは,次による。
 なお,自転車にブレーキ補助レバーを備えているものにあっては,通常のレバーでの試験に加えて補助レバーも試験を行わなければならない。
 a) ブレーキレバーの配置 ブレーキレバーは,一般に,前ブレーキ用をハンドルバーの右,後ブレーキ用をハンドルバーの左に配置する。
 b) ブレーキレバーの開き
 1) Aタイプ又はBタイプのブレーキレバー 乗員の指との接触を想定した部位内の,ブレーキレバーの外面とグリップ(又はハンドルバー,その他のカバーリング部)との間の寸法dは,JIS D 9313-2の4.1.1(Aタイプ又はBタイプのブレーキレバー)によって測定したとき,図1のa)及びb)に示すように少なくとも40 mmの長さにわたって,サドル最小高さが635 mm以上の自転車では90 mm以下サドル最小高さが635 mm未満の自転車では75 mm以下でなければならない。
 なお,調整できるブレーキレバーは,当該寸法が得られるよう調整してもよい。
 2) Cタイプのブレーキレバー JIS D 9313-2の図3(Cタイプのブレーキレバーの開き寸法ゲージ)に示す寸法ゲージを,ブレーキレバーがハンドルバーの方へ動かされることなく,図1 c)に示す点Bと点C間の少なくとも1か所でブレーキレバー(又はブレーキ補助レバー)及びグリップ(又はその他のカバーリング部)の上に装着できなければならない。JIS D 9313-2の4.1.2(Cタイプのブレーキレバー)によって測定したとき,寸法dは100 mmを超えてはならない。
 なお,調整できるブレーキレバーは,当該寸法が得られるよう調整してもよい。
 c) ブレーキ及びワイヤの取付け 製造業者の指示どおりに組み立てたとき,ブレーキワイヤ締付けねじ がワイヤを切断してはならない。万一,ブレーキワイヤが切断したような場合でも,ブレーキ装置の
 どの部分も車輪の回転を妨げてはならない。
 d) ブレーキ摩擦材の固定 ブレーキブロック,ブレーキライニングなどは,舟,ブレーキ帯などに確実に取り付けてあり,JIS D 9313-2の4.3(ブレーキ揺動試験)の試験を行ったときに,舟,ブレーキ帯などから外れたり,亀裂が生じたりしてはならない。また,ブレーキ揺動試験後,ブレーキ系統が5.2.4に適合しなければならない。
 e) ブレーキの調整機能 ブレーキの調整機能は,次による。
 1) ブレーキは,ブレーキブロック,ブレーキライニングなどの摩耗,ワイヤの伸びなどが生じたときに,制動力を維持するため,調整ができる構造であり,かつ,摩擦材が定期交換時期又は摩耗による交換時期まで,工具を使用する又は使用しないに限らず適切な位置に調整できなければならない。
 2) ブレーキは,ブレーキブロック,ブレーキライニングなどと制動面との隙間が適切で,ブレーキレバーを握って操作したときに,ブレーキブロック,ブレーキライニングなどに著しい片当たりがあってはならない。
 3) ロッド式のブレーキを使用した自転車では,ハンドルの操縦角度を60°にとったとき,ブレーキブロック,ブレーキライニングなどが制動面と接触したり,後パイプ及び短棒に著しい曲がり,ねじれなどが生じたりしてはならない。
コースタハブ
 コースタハブは,ギヤクランクを逆転したときに60°以内で制動が効き始め,正転したときは直ちに制動を解除しなければならない。なお,クランク逆転角度は,任意のクランク位置からクランクに250 N以上のペダル踏力を加えて測定する。この力は,1分間保持しなければならない。

Q7. 熱処理されている部品に関する問題

チェーンローラ
小ギヤの歯

Q8.組み立て後の安全性等についての問題

令和1年A問題
自転車の全長
前照灯と尾灯
タイヤとフレーム、ホークの隙間
ねじの突出長さ
リングケースとギヤ板の寸法関係
令和1年B問題
自転車の全幅
前輪に対する荷重割合
箱形錠を取り付ける場合の措置
トウクリアランス(トウクリップを付けた場合の例外)
スタンドに関する要件
令和1年C問題
ブレーキワイヤ、ディーラーワイヤの処理(離脱力は20N以上)
鍵付き錠の要件
平成30年A問題
ハンドルバー両端のにぎり、エンドキャップ
ペダル接地角・・大人車25度、子供車は23度に規定が変更されたので注意
ハンドルの操縦角度
ベル・ブザー
前輪に対する荷重割合
平成30年B問題
前掲した内容に含まれるので省略
平成30年C問題
照明装置の電気コード接続部の耐力(10N以上)
スポークプロテクタの要否
平成30年A問題、B問題、C問題
ペダルリフレクタ、フロントリフレクタ、リアリフレクタ、サイドリフレクタに関する要件

Q9.タイヤ・リム・バルブに関する問題

WOタイヤ、HEタイヤ、BEタイヤ、英式バルブ、米式バルブ、仏式バルブに関する一般的な知識、タイヤの標準空気圧または最大空気圧の表示に関する問題。

Q10.クイックレリーズ装置に関する問題

クイックレリーズ装置(JIS D 9301)
 自転車のハブ,フレームへのシートポストの固定,及び折り畳み機構に使用するクイックレリーズ装置は,次の一般的操作方式のものでなければならない。
 a) クイックレリーズ装置は,調節可能で,締付け条件が決定できなければならない。
 b) 形状及び表示によって,装置が解除又は固定のいずれの位置にあるかを,明確に識別できなければならない。
 c) カムレバーで調節するものは,正しく調節したレバーの先端から5mmの所要固定操作力が200 Nを超えてはならない。この操作力を加えたとき,クイックレリーズ装置に永久変形がないものとする。
 d) 固定位置からの締付け解除操作力が50 Nを下回ってはならない。
 e) カムレバー操作のものでは,250 N以上の力で完全に閉じないように調節しておいて,その大きさの締付け操作力に耐え,破損又は永久変形があってはならない。
 f)クイックレリーズハブ装置が固定位置にあるときの車輪の固定は,5.5.1.4 b) に適合しなければならない。
 a) クイックレリーズハブ装置が解除位置にあるときの車輪の保持は,5.5.1.4 c) 3)に適合しなければならない。


Q11.SG,BAA,JIS等について問う問題

SG 一般財団法人 製品安全協会
BAA 一般社団法人 自転車協会(BICYCLE ASSOCIATION(JAPAN)APPROVED)マーク「自転車協会認証」
JIS 日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standards)日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。自動車や電化製品などの産業製品生産に関するものから、文字コードやプログラムコードといった情報処理、サービスに関する規格などもあります。

Q12.工具に関する知識を問う問題

選択枝の説明文を読み違えないように注意しましょう。
・車輪の振れの測定に適しているものはダイヤルゲージです。
・タップはネジ穴(ナット等)、ダイスはネジ軸(ボルトやビス等)の整形、補修を行うもの
・ボックスドライバーとスパナのトルク
・めがねレンチとスパナの特徴
・モンキーレンチの締め付け方向
・ドラム抜き・・・バンドブレーキのドラムを外す工具
・ハブコーンスパナ
・チェーンチェッカー
・トルクレンチ・・・カーボンフレームへの部品取り付けには必須
・スポーク張力計(一般的には計測値から換算表を用いて値を取得する)

Q13.修理・調整手順に関する問題

令和1年:ローラーブレーキのワイヤ取り付け手順
平成30年:カップ&コーン式ハブの分解・グリスアップ手順
平成29年:コッターレス抜き工具の使用方法・クランク外し

Q14.多段フリー付き後車輪についての問題

・ハブ振り分け中心と自転車の基準中心は一致している。ハブつば間隔の中心と自転車の基準中心は一致しない。
・リムの振れ幅-リムを制動するブレーキ:縦・横ともに1 mm
・リムの振れ幅-リム以外を制動するブレーキ:縦・横ともに2 mm
・左右のスポーク長の違い(左が長い)、左右のスポークテンションの違い(右が大きい)
・スポークの呼びNo.とニップルの呼び
・オフセット組について

Q15.自転車メンテナンス全般についての問題

・Aヘッドタイプでハンドルステムを固定する場合の固定ボルトの締め方・・複数回に分けて締める
・チェーンの継ぎ手クリップの挿入方向・・フリーホイールの駆動に対向する方向から挿入
・グリスが注入されているカップ&コーン式のハブにはオイルを注入してはいけない。
・調整ネジによるVブレーキの調整方法
・仏式バルブの空気の入れ方
・チェーンに注油する際に汚れを除去したから行い、余分な油は拭き取る。
・ローラーブレーキの音なりを防止するために専用グリスを注入する。
・ディレーラーハンガーが曲がっている場合には交換する。
・ブレーキワイヤ交換時にはインナーワイヤに薄くグリスを塗布する。
・ステンレス部品も使用状況や使用環境により錆びるので防錆油を塗布する。
・ブレーキレバーとブレーキワイヤの固定部に注油すると動作が良くなる。
・ディスクブレーキのディスクに油が付着した場合には拭き取る。
・ディスクブレーキのパッドに油が付着した場合はパッドを交換する。
・ブレーキワイヤは切れていなくても取扱説明書に基づいて交換する。

Q16.スパナのトルクの計算を行わせる問題

トルク=支点から力点までの距離(腕の長さ)×力点に作用する力

Q17.取説・お客様に促す注意事項に関する問題

明示するように決められた事項・選択肢の文意を把握に注意が必要。
・積載する荷物の重さ及び大きさの限度
・駐輪時の注意
・適応乗員の身長、体重、股下寸法などの体格
・取扱説明書を読み、読んだ後保管する。
・雨天時には制動距離が長くなる。
・変形部品は、即時に交換しなければならない。
・ブレーキブロック及びブレーキワイヤの交換時期
・乗車直前の確認事項(衣服がチェーンに巻き込まれないようにするための注意等)
・前ブレーキを強くかけた場合の転倒注意
・1年ごと及び異常を感じた場合には販売店で点検を受ける。
・子供が使用する自転車では、保護者は取扱説明書を必ず読み、使用上の注意を子供に指導する。
・使用開始後2ヶ月以内に、販売店で点検を受ける。
・チェーンの弛みが大きくなると危険であるのですぐに販売店で点検を受けること。
・ブレーキレバーの遊びが大きいものは、ブレーキが効かなくなる恐れがあるのですぐに販売店で点検を受けること。


Q18.Rディレーラーの調整方法に関する問題

ストローク調整ネジH或いはLの、締める或いは緩めた場合の効果
ワイヤの張りを締める或いは緩める場合の効果

Q19.「自転車分類、用語、諸元」に関する問題

指定された名称の部位を図面上で指示させる問題
ヘッド角、リヤセンタ、フォークオフセット、シート角、ハンガ下がり、トレール、フロントセンタ

Q20.キャリアに関する表示についての問題

リアキャリアが取り付けられていない自転車には質量別クラスを表示する。
最大積載質量幼児用座席の質量+幼児用座席が指定する最大適用体重

Q21.自転車の構造・機能・性能全般についての問題

・(誤)「チェーンは遊びが無く張りが強いほうが作動が円滑になる。」というのは誤り。
 ・・・チェーンは著しいたるみ又は張りすぎが無く作動が円滑でなくてはならないと規定されている。
・Vブレーキのパワーモジュレーターは、ロック防止装置ではなく、ロックするまでのコントロール領域を広くすることでブレーキの制動力がいきなり高くなることがなく、ブレーキに不慣れな場合でもスピードコントロールしやすくなるという効果がある。
・一般用自転車では、制動力を維持するために調整できる構造でなければならない。
・衝突により前フォークに大きな負荷が加わり変形した場合、乗員に伝わる衝撃が緩和される。
・バンドブレーキは、前進方向と後退方向で制動力が異なる。
・一般用自転車では、前輪と後輪はのそれぞれを制動する別系統のブレーキが無くてはならない。
・シートポストには,フレームとの最小はめ合い長さを表す,はめ合せ限界標識を付けなければならない。はめ合せ限界標識は,ポスト径以上の長さの容易に消えない方法で表示する。円形断面の場合シートポストの下端からポスト径の2倍以上の位置にあり,断面が円形でない場合は,シートポストの下端(断面が最大になる箇所)から65 mm以上の位置になければならない。
・ ハンドルステムのホークステムへの最小はめ合い長さを表す「はめ合せ限界標識」は,ステム径以上の長さの容易に消えない方法で表示し,ハンドルステムの下端からステム径の2.5倍以上の位置で,かつ,ステムの完全円周部の下端からステム径以上の長さがなければならないねじの安全性
・制動装置をフレーム体又は前ホークに取り付けるためのねじは,適切な緩み止め(例えば,ばね座金,ロックワッシャ,ロックナット,ナイロンナット,ねじ緩み止め接着剤)を備えなければならない。

Q22.Fディレーラー調整方法

アウター側からセンターを越えてイン側へ行きすぎてしまう場合には、ワイヤを張る調整を行う。